秋が深まって日に日に涼しくなっていくこの後、参加している田んぼの稲刈りが終わって、時間の流れを実感しているタニカズアキ(@ka_zz)です、ごきげんよう。
住宅業界は、新型コロナウイルスの影響によってこれからどんな感じで変化をしていくのか?
真剣に考えてみると、これからもますますインターネットの重要性が増すでしょう。
オンラインを上手に活用した会社が伸び、乗り遅れた会社は、残念ながら衰退するか、数少ないお客様を値引きによって奪い合う、消耗だけの世界へ追い込まれると思っています。
ただし、
上手にオンラインを活用してもお客様を大事にしない会社も淘汰されていくはずです。
銀座や六本木の一等地にあった寿司屋(一回の食事4〜5万はかかる)がバタバタと無くなり、地道にコツコツと出前をして適正単価でお客様を大切にしていた昔ながらの寿司屋は活況を呈しています。
つまり、
オンラインとオフラインのどらも大事にしていくことが、住宅会社にも求められます。
カタログ代わりだけのホームページでは集客できない時代になっている。
住宅会社にとって集客は生命線です。
ただの集客ではなく、質の高いお客様の集客 です。
僕が、9年間ほど住宅総合展示場で営業をしていた時代、集客に困ることはほとんどありませんでした。しかし、質の高いお客様が来店するのはごく稀なことで、ほとんどのお客様が相見積もりをしたり、不必要な値引きを要求してきたり、お客様自身が、住宅の本質ではない土俵で、家づくりをしてしまっていたのです。
総合展示場には、大手ハウスメーカーと地元の大きな住宅会社が入っています。
テレビ&ラジオCM、新聞折り込み広告によってお客様を呼んでいます。
また、大手ハウスメーカーのホームページを検索から見て、資料請求をして、展示場へ来場します。当然ながらどの会社もホームページはイメージ良く作り込みます。カタログと一緒ですね。
ホームページやカタログを見て、私たちもあんな家に住みたいと思わせて、心を動かすのがその役割ですから、イメージ良く作るのは当然のことで、悪いことではありません。
しかし・・・
賢いユーザーはすでに気付いています。
それらが作り物であると。
カタログやホームページを見て、それを欲しい、と思うのはすでに出来上がっている商品を買うやり方です。住宅はそうではありません。家族それぞれに暮らし方があり、家族それぞれに夢があり、そして事情もある。
なので、、
賢いユーザー(つまり質の高いお客様)は、自分たちの暮らし方に合う家を自ら考え、イメージして家づくりをします。そこでユーザーが参考にするのが、「よりリアルな情報」です。
カタログやホームページの情報は作り物である、ということを前提に情報を収集します。
それは口コミであり、SNSであり、ブログです。
住宅会社はリアルな情報を発信することで質の高いお客様を獲得することができる。
質の高いお客様とは何でしょうか?
ここで定義してみると・・
・人と人とのコミュニケーションがちゃんとできる
・上からではなくフェアな立ち位置でやりとりできる
・本物とそうでないものを明確にしている
・世の中の道理をわきまえている
・中身をちゃんと見て本質を捉えることができる
などなどです。
つまり、人として成熟しているお客様が質が高いと言えます。
職業や収入、乗っている車で判断はできません。
そんな、質の高いお客様とお付き合いするには、当然ながら、住宅会社も質の高い情報を発信する必要があります。質の高い情報というには「質の高いお客様が求めている情報」に他なりません。
ざっくり書きますと・・・
・家づくりにおけるリアルで生の情報
・社長さんやスタッフさんの人柄が伝わる情報
・実際にその会社で家を建てているお客様の様子がわかる情報
・カタログ上の数字ではなく本物の数字(価格)
・カタログに乗っている家ではなくお客さんが立てた家の情報
などなど、です。
これらを積極的に発信することで、質の高いお客様と繋がることができるでしょう。
それでは今回はこんなところで。
次回はさらに具体的で実践的なお話をしていきます。